世田谷パブリックシアターのホームページに掲載されている、鈴木ユキオのインタビュー記事です。東京公演にむけて、カンパニー一同心機一転、なりふりかまわず、立ち向かっております。お楽しみに!
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7月24日からシアタートラムで上演される「言葉の縁」東京公演に先駆けて、金沢21世紀美術館でのレジデンス+公演が行われました(6月27日・28日)。2週間、贅沢な創造環境でのレジデンスを経て、「一瞬も目が離せなかった!」「自分でもよくわからないけど、自然と涙が溢れてきました」という、感想が多く聞かれました。金沢での滞在を振り返りながら、新作「言葉の縁」について、振付家・鈴木ユキオ氏のインタビューです。
――金沢21世紀美術館での滞在はいかがでしたか?
2週間メンバーと寝食をともにしたことで、作品にも、メンバーにもぐっと近づくことができたように思います。この作品を作るために、今回は9名というかなり大人数での挑戦でした。初めて参加するダンサーが多かったこともあり、身体の感覚のすり合わせから動き方まで、なかなか東京の稽古だけでは伝わりきらないうちに、作品製作にはいっていました。東京を発つ時、金沢で、何かが変わらなければいけないな、と感じながらの出発だったように思います。しかしそんなシリアスなことを忘れてしまうくらい、9名でいると、わいわいと楽しくもあり、いつも少人数で苦しみながら、ついつい口数も少なくなる自分としては、とても助けられました。そして劇場で毎日リハーサルできたことで、新しいアイデアが浮かび、ダンサーともじっくりと話し合い、作品に取り組むことができました。
――今回の作品は「言葉の縁(へり)」というタイトルですが…
昨年12月に発表した「言葉の先」という作品を深化させたいと思っています。「言葉」を信じすぎてもいけないし、「身体」だけになってしまってもいけないと思う。その両方向からアプローチできるような作品を作りたいと思っています。
これまでは、自身の身体に立ち向かうために、ソロや少人数のクリエイションを続けていましたが、今度は、外に向って、空間に対して、広げるような感覚で作品を作れないだろうか、と。集団性がリアリティを持たない現代だからこそ、感じられる「個と集団」あるいは、そこに「リアリティ」が存在していて、なんとかそれをカタチにしたいと思っています。はぐらかし続ける関係性が描き出せれば、それはとてもスリルがあるダンスになるのではないでしょうか。
――金沢公演から約一ヶ月で東京公演ですが、作品は変化を続けますか?
はい。日々変化を続けています。金沢21世紀美術館で、いろいろなトライをさせていただいたので、その反省をふまえて、よりおもしろいものにつなげたいと思います。これまで「コンテンポラリーダンス」を見たことがないという方にも、ぜひ見ていただきたいと思っています。
いろいろなタイプの身体が、激しくぶつかり合い、ときには静かに佇む。時間と空間を大きく泳がすような独特の演出は、ダンスファンならずとも、多くの観客にスリルを与えてくれるはず。
言葉と身体を行き来しながら、「縁(=エッジ)」を手繰り寄せるような、ダンス。現在、最も注目を集める新進振付家・鈴木ユキオが、総勢9名のダンサーで繰り広げる、新たな挑戦!切実なまでに叫び続ける身体と、不器用なまでにからまわる言葉――。ぜひ、この機会に、金魚(鈴木ユキオ)の世界をお楽しみください。
photo:金沢21世紀美術館
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